メガネの正しい調整方法

メガネをかける人の間で最も普遍的な不快感の原因であることは間違いないが、鼻からずり落ちるメガネは、脂性肌のせいであったり、弾力のあるフレームが少し緩すぎるせいであったりする。鼻パッドを外側に曲げたり内側に曲げたりして（それがある場合）、テンプル（つる）を耳の後ろに沿うように締める必要があるかもしれない。プラスチックフレームの場合は、熱を加える覚悟が必要だ。数分おきにメガネを正しい位置まで押し上げるというサイクルを止めるには、ほんの少しの微調整が必要だ。

調整してもメガネが鼻からずれることがある。フレームの重さが鼻梁にかかりすぎている可能性がある。もっと軽いフレームがいいかもしれないし、メガネにシリコン製の鼻パッドをつけるのもいい。メガネに過度な力がかかるとずり落ち、レンズが見るのに最適な位置から離れていると、それに伴うぼやけも目に不必要な負担をかける。

曲がったメガネもよくある災いのひとつだ。メガネのアームであるテンプルの片方が耳よりに接地していたり、顔の反対側でもう片方より低い位置にあったりしたら、フレームがわずかに曲がっていたり、ずれていたりする可能性が高い。

これを直すには、利き手でフレームをしっかり持ち、左のテンプルの高いほうをフレームの前面に向かってまっすぐ下方に軽く曲げ、フレームがまっすぐ顔に均等に収まるようにする。(このような調整は、よく選ばれるようにメタルフレームならたいていOKだが、プラスチックフレームでも可能だが、もう少し注意が必要で、通常は熱を加える)

見た目が奇妙なだけでなく、不揃いなメガネは世界を魚の目で見ることになる。理想的には、メガネのレンズは正しい位置に、目の正面に正確に収まっていなければならない。フレームが曲がっていたら、すぐに矯正するのが一番だ。矯正しても改善されない場合は、専門家を探す時かもしれない。そうしないと、メガネを曲げすぎてしまい、壊れてしまう危険性がある。

最も一般的な理由は、耳の後ろの不快感や圧迫感である。テンプルが耳の周りにきつすぎたり、間違った方向に曲がっていたりする場合は、メガネを少し外側に曲げると、呼吸スペースができる。メタルフレームならすぐにできることだが、プラスチックにひびが入ったり割れたりするのが嫌なら、まずドライヤーを当てて柔らかくするのがいい。

耳の後ろの慢性的な肌荒れ、頭痛、食い込むような痛みがその結果だ。自宅のテンプルの位置を変えても緩和されない場合は、専門家によるメガネの整形が必要かもしれない。頭に対して小さすぎる眼鏡をかけていると、痛みや刺激で悩まされることになる。それでも同じ不快感に直面するなら、もっと大きなフレームにアップグレードした方がいいかもしれない。

金属製のメガネフレームは一般的に柔軟性があるため、調整しやすい。プラスチックフレームを調整するのに熱を加える必要はない。フレームの幅が広すぎたり、顔の位置が低すぎたりする場合は、テンプルを内側に曲げたり、鼻パッドを高くしたりする。手を使って調整するのが簡単な方法だが、より正確に調整するには、ペンチがあると便利だ。

一方、プラスチックやアセテートのメガネフレームは、調整するのに十分な柔軟性を得るために熱を加える必要がある。テンプルやノーズブリッジをドライヤーで数秒乾かすか、お湯を入れたボウルに入れて少し温める。こうすることで曲げやすくなり、一度室温に戻せば、冷めても新しい形を保つはずだ。プラスチックフレームを温めすぎると、ゆがんで破損する恐れがあるので注意すること。

プラスチック製のメガネフレームは、金属製のものに比べて調整が難しく、また、プラスチックが冷えて固まってしまうと、フィットしないプラスチックフレームのメガネを直すのは難しいため、適切な道具と技術を持ったプロに、プラスチックフレームを完璧にフィットするように整形してもらうのがベストだ。熱源を使うことに抵抗がある場合は、損傷を避けるために、プラスチックフレームの整形に慣れている人がいる店に、調整できないメガネフレームを持ち込むこと。

これらは必要最低限のもので、基本的な調整を自宅で行うことができる。メタルフレームの場合、小さな微調整を正確に行えるペンチほど必要なものはないだろう。一方、プラスチックフレームは、曲げる前にドライヤーかお湯でプラスチックを柔らかくする必要がある。また、毎日使っているとどうしても緩んでくるネジを締めるには、小型のドライバーが必要だ。

メガネが鼻からずり落ち始めたら、落として傷がつかないように平らな場所で作業すること。調整が定期的に必要な場合は、必要な道具がすべて入ったメガネ修理キットに投資するのが得策だ。高価なメガネでも、自分でメンテナンスすることで、高額な修理費を節約できることも多い。

テンプル（つる）を引き締めることで、鼻筋を滑り落ちがちなフィット感のないメガネを引き締めることができる。左のテンプルアームで耳の後ろにかかる金属部分をできるだけ内側に曲げ、所定の位置にぴったりと固定する。手で親指の爪をテンプルに当てるとよい。

それでも、手近に細いドライバーなどがあれば、メタルテンプルの小さな部分に一定の圧力をかけながら、メタルがフレームから内側に押し出されるようにすると、さらに良い結果が得られるだろう。プラスチックフレームの場合、アームを広げて緩め、よりフィットさせる最も簡単な方法は、アームが耳を包む部分を熱し、より良い形に折れ曲がるように曲げることだ。

きついガラスのテンプルを一時的に直すには、緩める。メガネがきつくなりすぎることがある。片方のレンズ、または両方のグラスのテンプルがカビっぽく、タレているように感じたら、頭が痛くなる前に少しずつ緩めよう。金属製のテンプルの場合は、テンプルを外側に引っ張る。プラスチック製メガネの場合は、ぬるま湯かドライヤーでテンプルを温め、1ミリずつゆっくりと外側に曲げる。最初に曲げた後はこまめにフィット感をチェックすること。そうしないと、ゆるめすぎてメガネがゆるくなりすぎることがある。

プラスチックフレームは特に曲げすぎに弱いので、時間をかけてこまめにフィット感をチェックすること。修理のための修理でよくあることだが、どこまでなじませたらいいのかわからない場合は、慎重に行うこと。一度にすべてを修正しようとするのではなく、少しずつ動かすこと。

各調整の後、フィット感を確認する。メガネをかけ、数分間かけてフィーリングを確認する。まだフィットしていなければ、もう少し調整してもよい。プラスチックフレームは冷めると形が少し変わることがあるので、完全に冷めてからテストすること。

頻繁にフィット感をテストすることは、フレームを弱めたり、素材にストレスを与えたりする可能性のある過度の締め付けを避けるのにも役立つ。メガネを引っ張り続けてもフィット感が改善されない場合は、赤信号だ。フィット感が得られない場合は、ぜひ矯正のプロを見つけよう。

鼻パッドが高すぎたり低すぎたりする場合、メガネを顔の上で1センチ上下させるだけでフィット感が大きく変わることが多い。メタルフレームの調整可能なノーズパッドが、メガネの調整に必要なすべてである可能性が高い。親指の爪か、適切で安価なメガネ調整具を使って、これを前後に曲げる。後方に曲げるとメガネが下がり、前方に曲げるとメガネが上がる。繰り返しになるが、微調整を行い、その都度フィット感をテストすること。

ノーズパッドの高さも、メガネを通して見る能力に影響を与える特徴である。ブリッジや左のレンズが低すぎると、特に累進レンズを装用している場合、視界がひどく歪んだり、「切れて」しまうことさえある。鼻パッドを少し高くしたり調整したりすると、満足のいく新しいフィット感とレンズの眼球への「感触」に驚くだろう。

鼻の両側にあるはずのパッドがきつすぎたり、ゆるすぎたりする場合は、少し調整することで快適になる。メガネをかけたときに鼻の下を滑り落ちてしまうようなら、メガネを蝶の口吻のように少し曲げて、調整したメガネの隙間を少し小さくする。こうすることで、メガネが後ろに倒れ、重さがパッドではなく鼻梁の方に分散される。

メガネのフレームが鼻に当たる部分が圧迫されると、すぐに痛くなったり、メガネの跡が赤く残ったりすることがあるからだ。ノーズパッドで遊び、顔の輪郭により快適にフィットするようにサイズを変えることで、より良いフィット感と一日の着用感を確保することができる。

パッドが古くなって磨耗してくると、特にそうだ。調整を重ねても、ひび割れや変色、違和感のあるパッドは交換が必要になるかもしれない。

ノーズパッドは平凡に思えるかもしれないが、全体がシリコンでできているものや、ジェルでできているものもあり、プラスチック製の小さなノーズパッドを近づけるよりも、快適な感覚が改善され、長持ちするかもしれない。幅が狭すぎたり、フィットしていないノーズパッドは、自宅で簡単に、あるいは眼鏡店に数分行くだけで（無料または格安で）、わずかな費用で交換できる。

長持ちさせたいなら、良い状態を保つこと：毎日のクリーニング（マイクロファイバークロスとレンズクリーナー）で傷や汚れを減らし、定期的にフレームのフィット感を点検すれば、問題が悪化する前に微調整ができる。プラスチックフレームは、反りやひび割れの原因となる極端な熱から遠ざけること。

メガネのお手入れは、最初に疑うほど重要ではない。お手入れをすることで、メガネを新品のように保つことができ、そうでなければ必要となる修理や交換の費用を節約することができる。萎んだ角膜は一生必要なものなので、メガネに頼り続け、長期にわたってクリアに見えるように良い状態を保つためには、メガネの手入れをしなければならない。

メガネのネジが緩んでグラグラしていた時代は終わった。緩んだネジのトラブルは、定期的にネジを締める小さなメガネネジで簡単に解決できる。

フレームはしっかりと固定される。ネジが定期的に締まっているようであれば、透明なマニキュアやネジロック用接着剤で最低限の締め付けをするとよいだろう。

例えば、バランスの取れたフレームは問題ないが、フレームがひどく曲がっていたり、ひびが入っていたり、完全性が損なわれている場合は、眼鏡店でより大掛かりな調整を行うべきである。多くの眼鏡店には、波打ったフレームを修正するためのルイビル・スタイル・ベンダーや、スローペースやヴィンテージフレームの曲がったワイヤーを修正するためのツイスター・レンチがある。

上記のすべての調整を試してみるが、それでもメガネが正しくフィットしない場合は、専門家に調整してもらうとよいだろう。それでも合わない場合は、専門家に調整を依頼すること。メガネが正しくフィットし、美しく見えることはあなたの権利であり、もしそうでなければ、正しく見ることは不可能ではないにせよ、難しくなり、頭痛を経験するかもしれない。イライラするし、不快だ。

今までに、あなたは（できれば）この調整方法を知っているはずだ。これで、あなたのメガネはフレームにしっくりくるようになり、結局のところ、日常的に使うメガネの許容範囲が少し狭まっていることに気づくはずだ。このような微調整は、正しい状態になるまで続けなければならない。これが点字の見え方であり、感じ方なのだ。

なお、フレームがうまくいかなかったり、どうしたらいいか確信が持てない場合は、必ず専門家の意見を聞くのが一番だ。しかし、ちょっとした修理なら自分でできる。